西 良旺子『必ず買う「３％のお客様」の見つけ方』日本実業出版社から営業本を出版します。

事業にとって、西　良旺子は、単なる高い業績をあげる神戸編集部の一人の営業マンという存在ではなく、事業の戦略や勢いを左右する大きな意味を持つ存在だった。
それは、ホットペッパー事業が成長軌道に乗るかどうか？その瀬戸際にあって、事業が示す戦略の正当性を、誰が信じて、誰が証明するのか？が大きなカギになっていた。
西　良旺子が、突破して、その扉をこじ開けた。ホットペッパー事業の成長の奇跡は、彼女が生み出したナレッジによって育ち、組織全体を巻き込んで生まれたものである。

本当にイノベーションを起こす人たちは、直感で判断する。
新規事業の立ち上げの時は、必ず組織の中に異端児が必要である。それはたった1％でいい。
けれど、その異端児たちは、常識では考えられないことを実現してしまい、周囲を唖然とさせる。
起こり得ないとみんなが思うことを起こしてしまう。

天才なのである。

その天才に共通している資質は二つだけある。それは、ポジティブと行動力である。
「出来るんじゃないかと思い続ける」能力と、「やってみなないと気がすまない」という能力である、今回の彼女の書いた本は、その天才の思考回路を描いている。
「３％のお客様を見つける」という「探客」という行動を起こす、それをまずは数を熟して発見する、決してあきらめずに継続する、お客様の表情から読み取る、そして、具体的な会話言葉に落とし込んでゆく。

天才は、「ゴール設定」と「戦術の全体像」と「具体的な行動プラン」を持ち、それを時間軸をたてて行動に落とし込み、実行する。それら一連の動きが連動している。
ただ周りの人達からすると、突然感があって、よくわからない。
けれど、結果が出るので、周囲は賞賛するのである。
小生からすれば、記憶に残る営業マンだった。
十数年の時を経て、今もなお心躍る物語のヒロインである。

この度、
出版にあたって、メッセージを送らせていただくことに感謝したい。
共に、ホットペッパー事業を創業した同志として、心からお祝いを申し上げたい。

2018年4月8日
平尾 勇司